バスの広告

香港の街を走る二階建てバスの後ろ姿。バスには色んな広告がプリントされていて眺めるだけでも楽しいのです。
ところで、この広告の商は・・・?? ”なんちゃって日本製”かと思ったら、日本の会社が香港や台湾などのアジア市場向けに売り出しているちゃんとした商品のようです。

【雙喜牌(そうきはい)日本の心丹】
これ、香港人の心をつかむ、うまい名前の付け方してると感心。
雙はダブルの意味、つまり喜びが二つ。中国語の漢字一字で書くと【囍】という文字になります。日本だとなぜかラーメンどんぶりに...よくありがちな模様ですが、中国語では結婚などのおめでたい時に使う字です。日本の結婚式で寿の文字が好まれるのと似ています。牌、とはブランドの意味。

そして、「△△の××」というように【の】を間にいれるワザ!この【の】という文字、香港ではすごい威力があるのです。この文字が日本語のひらがなのひとつであること、英語でいうところのOFの意味だということは香港人には広く知られています。さらに、この「の」があるとつまりは「日本製=高品質だ!」と連想されやすい。なので、実際には日本製でなくても、粗雑品であっても、やたらに「の」を混ぜた意味不明のネーミングが巷にあふれているほど。この商品は本当に日本製なので、堂々と「日本の心丹」と謳ってるわけですね。

【囍】ブランドでおめでたいイメージ、
【日本】で高品質イメージ、そこに
【の】をつけて更にイメージアップ!!