腸粉

最もポピュラーな点心の一つ、「腸粉」。香港人と飲茶に行ったら、必ず誰かがオーダーする料理です。

原料はうるち米の粉。米粉の蒸しクレープ、といったらイメージできるでしょうか。

米粉の皮でくるんである具材には、蝦や豚肉、牛肉などが一般的です。その上から、オイスターソースや醤油ベースのタレをかけていただきます。

シンプルな点心なので、どこのお店でも同じような味になりがち。そこでお店ごとの個性を密かに発揮する要素といえば、やはりタレ。

私のこれまでの経験では、こだわっていないお店のタレは化学調味料入りの汎用品、こだわりのお店だと自然の旨味が複雑に絡んだシェフ秘伝のタレが出てきます。私は密かに、この腸粉のタレで飲茶レストランを独自に格付けしています(笑)。

ちなみに、「腸」という字がつくのは、見た目が豚の腸のようだから・・・という理由。実際には腸ではありませんので、ご安心を。