住宅事情

超高層マンション

香港のマンションの多くは超高層。そもそも平地が少ない地形のため、建物はどれもにょきにょきと天高くそびえざるを得ないのです。写真は、私が住んでいたマンション。62階建てです。

エレベーターは何基もあり、勢いよくぴゅーっと昇り降りしてくれますので快適です。かといって耳がきーんとすることはありませんが、鼻風邪をひいている時には、さすがに耳が詰まって大変です。

ちなみに、香港では地震は起こらないので安心ですが、台風の季節には風でビルがなんとなく「ゆらぁ~」と揺れることはあります。

マンション併設のクラブハウス

香港の高層マンションに併設されている「クラブハウス」。住民であれば設備のほとんどは無料、もしくは非常に安価に活用できるレクリエーション施設です。住戸数が非常に多い大型マンションに併設されるのが一般的です。

写真は私が暮らしていたマンションにある、クラブハウスのラウンジです。吹き抜けの空間に、リゾート風のソファ。目の前には海が広がっていて、なんとも居心地のいい空間!ここで提供される紅茶やクッキー、アイスクリームなどを楽しみながら、住民達はソファーで新聞や雑誌を広げてくつろいでいます。

ここには、プール、サウナ、エステ、バーベキュー場、カラオケルーム、テニスコート、体育館、ボーリング場、ピアノ練習室、バンド練習室、ビリヤード室、キッズルーム、自習室、読書室、ワインセラー、そして香港らしく麻雀室や卓球室まで揃っています。

ちなみに、このマンションは62階建x8棟、総戸数は約3100戸。東京の高島平団地が10170戸、光が丘パークタウンが12000戸といいますから、1/4~1/3くらいの規模感。たった8棟のマンションといっても相当の大所帯です。共用設備をこれだけ充実できるのは、この戸数の多さだからなのですね。


ドアの門

香港の住宅。マンションのような集合住宅でも、各戸の玄関ドアにはこのような「門」がついていたりします。木でできたドアと、鉄格子の二重扉になっているわけです。

 

その昔、香港に住み始めた頃に初めて見た時は「檻?!」とびっくりしました。そのくらい、とてもがっちりしていて、防犯対策としても安心感があります。とはいえ、香港の治安はそこまで悪くありませんので、ご心配なく。

 

この鉄格子扉のほうに鍵をかけ、中のドアを開けておくと、安心して室内の風通しもできます。日本でも、これがあったら便利なのに~!

 

とはいえ、比較的新しいマンションだと、共同入口でのセキュリティを強化していることや、それぞれのドアロックのハイテク化などもあり、このような門のない建物も増えてきました。

カーテン

写真左上にご注目ください。窓にはめ込み式のエアコン、そこから吹き出す冷風を遮らないように・・・なんと、短冊形にびらびらと切り抜かれたカーテン。といっても、各家庭ごとにハサミでジョキジョキするわけではなく、それぞれの家のエアコンの位置に合わせて、オーダーメイドで仕立てるのが一般的です。

香港のマンションの多くはベランダがなく、エアコンの室外機が設置しにくい構造になっています。そこで、多くの家庭ではこのような窓はめ込み式エアコンとカーテンの共存策が図られるわけです。